通信の途中での盗聴を検出する量子暗号
スポンサードリンク

それでは暗号の共通鍵を送るのに、第三者の盗聴を防ぐにはどうしたらいいでしょう。
一つには第三者が物理的にアクセスできないメディアを使って鍵をやりとりすることが考えられます。
ただしインターネットを使うことを前提に考えると、これは不可能です。
二つ目として、盗聴されてもその意味(正しい共通鍵情報)がわからなければよい、という考え方があります。
しかしこれはまさに暗号の機能そのものです。
その暗号のために必要な共通鍵情報のやりとりを考えているのですから、これも結局は意味がありません。
そこで第三の方法の登場です。
今回、送るのは暗号の共通鍵ですから、実はそれを盗聴されてもそれだけでは損失は出ません。
盗聴された共通鍵をそうとは知らず使い続け、実際の秘密の情報をやりとりしてしまったところで始めて被害となるのです。
逆にいえば、盗聴されたことがわかった時点でその事実を送り手と受け手が知り、それ以降はその盗聴された共通鍵を使わなければよいわけです。
これが量子暗号の基本的な考え方です。
情報を隠すことに血道を注ぐのではなく、盗聴されたことを確実に知るのです。
そして盗聴されたことを知ったら後は絶対にそれを使わずに、改めて別の共通鍵を送るのです。
盗聴されずに届いたことが確認できた時点で、始めてそれを使い始めるのです。
スポンサードリンク
- 次のページへ:ハイゼンベルグの不確定性原理
- 前のページへ:鍵を秘匿する暗号と鍵を公開する暗号
- この記事の属するメインカテゴリ:量子暗号の考え方へ戻る

